流域治水|御勅使川枡形堤防の見学を行いました
南アルプス市教育委員会斎藤秀樹氏にご案内いただき,御勅使川桝形堤防の整備地の見学をさせていただきました.枡形堤防とは,釜無川からの用水路「徳島堰」(堰とは山梨の言葉で用水路の意味.”せぎ”と読む)から下流の集落に分水する,分水施設を保護することを目的として作られたものです.このほど史跡の発掘調査と整備が終了し,一般に開放されています.南アルプス市は水のない荒野だったところに水を引き開発されてきた場所であり,用水の重要性はひと際大きかったこと,また御勅使川からの土砂を伴う洪水外力から守る必要があったことから,V字型の堅牢な施設となっています.「治水」はもともと,洪水防御だけではなく,水の活用,利水も意味する言葉ですが,そのことがこの地に立つとよく理解できると思います.近隣の南アルプス市ふるさと文化伝承館での展示も非常に充実していますので,治水の歴史にご興味のある方はぜひ合わせて足を運ばれることをお勧めいたします.
- 参加:
・6/19:山梨大学教員(相馬,後藤,大槻),山梨県県土整備部治水課
・6/26:山梨大学教員(佐藤史,大槻),山梨大学学生 - 枡形堤防について:
・南アルプス市HP https://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/docs/5232.html